Discipline

しつけについて

当院のしつけに対する考え

最近は犬を連れて外出する機会が増えてきました。
愛犬と共に港みらいや赤レンガあたりをウォーキング、仲間同士で愛犬と共にバーベキュー、大型スーパーでショッピング。
愛犬と一緒の時間が益々増えてくることでしょう。愛犬は飼い主の事を信頼し、
飼い主は愛犬のことをかけがえの無い家族の一員と感じ始め、人と動物との絆はより一層大きなものへと発展していくことでしょう。
愛犬が人間社会の中で飼い主さんと共に幸せにそして誇らしげに暮らしていくためにしつけをするのです。
しつけはどの年齢からでも始めることが出来ます。大事なことは飼い主の熱意と愛情です。
自分の愛犬が模範的な犬としての行動ができるようになり、そのことは社会に対してしつけの必要性を十分にアピールすることになり、
さらには、犬の社会的地位の向上につながっていく、そんな犬社会に導いてほしいと思います。

しつけの重要性

ペットと人間が共に幸せに暮らすためには、適切なしつけが欠かせません。
近所の公園や家の周りのお散歩に限らず、山下公園、港の見える丘公園、横浜中華街、元町商店街、さらには犬と共に泊まれるホテルやペンション。
我が愛犬を連れて優雅にお散歩しながらちょっとショッピング。こんなときに、自慢の愛犬が他の犬や猫を見ては吠えまくり、自分勝手に突っ走り、ぐいぐいリードは引きまくり、あちらこちらで排泄してしまうようでは、とても優雅にお散歩どころではありません。必要最低限のしつけをする事で愛犬にもマナーと規則を身につけてもらいましょう。
しつけは簡単ではありませんが、努力は必ず報われます。愛犬と楽しく暮らせるよう、一緒に頑張っていきましょう。
また、しつけは飼い主自身行うばかりではありません。犬のことを知りつくした犬の訓練士さんに依頼する事もできます。

基本的なしつけについて

  1. Step01アイコンタクトを覚えさせる

    しつけの第一歩は、愛犬に自分の名前を覚えてもらうこと。そして、飼い主さんとアイコンタクトがとれるようにすること。
    この二つができれば、他のしつけもぐんと覚えやすくなります。名前を呼べば振り向いてくれる、目を見れば体勢を正してくれる。そんな愛犬との信頼関係は、しつけの成功に欠かせません。まずは、この基本から始めてみましょう。

犬に名前を覚えさせるしつけの方法
  • 犬が自然とこちらを向いた時や、近づいてきた時に名前を呼ぶ。
  • おやつの匂いを嗅がせて犬の注意を引き、犬が振り向いた瞬間に名前を呼び、褒めておやつを与える。
  • 犬がこちらを見ていない状態で後ろから名前を呼び、振り向いたら褒めておやつを与える。
犬にアイコンタクトを覚えさせるしつけの方法
  • おやつを手に持ち、愛犬の鼻先からゆっくりと自分の顔の方へ移動させます。
  • 愛犬がおやつを目で追って顔を上げたタイミングで名前を呼ぶ。
  • アイコンタクトが取れたら褒めてご褒美をあげましょう。
  1. Step02人に触られることに慣れさせる

    愛犬が人間社会で快適に暮らすには、人に触られることに慣れておく必要があります。
    まずは飼い主さんや家族とのスキンシップを通して、人に触られることに慣れさせるようにしましょう。
    まずは飼い主さんやご家族が、たくさんスキンシップをとりましょう。触れ合いが日常的になれば、愛犬も次第に心を開いてくれるはずです。人に慣れた愛犬は、散歩中やトリミングサロン、動物病院などでも安心して過ごせます。
    特に高齢になって介護が必要になったとき、体に触れることが増えるので、若いうちから慣れさせておくことをおすすめします。

愛犬に触れる際のポイントと注意点

愛犬との絆を深めるには、優しく体に触れることが大切です。
撫でている時に心地よさそうにしていれば、そのタイミングでおやつをあげましょう。
触れ合いが心地良いと愛犬に伝わります。口周りや足先に慣れさせておくと、歯磨きや爪切りがスムーズになります。
ただし、口周りはデリケートなので、優しく丁寧に扱ってください。日頃から触れ合う時間を作り、信頼関係を築きましょう。

  1. Step03指示語(コマンド)トレーニング

    「おすわり」「待て」「伏せ」など、基本の指示語を教えることで、愛犬のコントロールが容易になります。
    散歩中に他の犬に吠えそうなら「待て」、走り出しそうなら「伏せ」と指示すれば、人間社会での暮らしも快適になります。まずは基本の指示語から始め、徐々にできることを増やしていきましょう

愛犬のしつけに使うことが多いコマンド
  • マテ
  • おいで
  • フセ
  • ヨシ
  • スワレ
  • ハウス

コマンドの覚え方

指示語を教える前には必ずアイコンタクトを身につけさせましょう。
集中して指示語を聞けるようになることが大切です。
そして、指示語を教える際は、ほめるタイミングとごほうびを与えるタイミングが肝心です。
まず愛犬の大好物をごほうびに用意します。次に「スワレ」なら、お尻が地面についている間にごほうびをします。
立ち上がってからだと、「座ってから立つ」を覚えてしまうので注意するようにしましょう。

「いずれのコマンドも最初はまったくできないかと思います。飼い主が優しく手を使ってその行動をやらせます。その時にコマンドを連呼して、その行動とコマンドを結び付けます。やがて自分からその行動ができるようになったら褒めてあげます。この時飼い主の嬉しさ、喜びを表現しましょう。犬は飼い主の喜ぶ姿を見て楽しく思うはずです。犬は、正しくコマンドに反応ができたら飼い主さんは喜ぶのだと関連付けます。

ごほうびのおやつは初めは毎回でも良いですが、上手くできるようになったら、何回かに1回与える位でも効果があります。犬にとってはごほうびという期待感で次はもらえるか、次はどうかとくり返し同じ動作を学習します。やさしく行動を教え、できたら大げさに喜び、犬にそれを伝える。これがしつけの基本となります。
これができれば「人間は命令を出すもの、犬はそれに従うもの」との認識が身に付くはずです。

コマンドに関する注意点

ごほうびのオヤツは、カロリーには気を付けましょう。トレーニング日は、ご飯の量を調整してバランスを取ります。
与えすぎが心配なら、ほんの少量でも問題ありません。
また、一つの行為に関して、「違う」「ダメ」「いけない」など、バラバラに指示するのはやめましょう。愛犬が混乱してしまうので、必ず家族みんなで指示語を統一するようにしましょう。